【1日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市は1日、新しいホームレス対策として「集中対策班」を発足すると発表した。
市内でホームレスが増えていることから、ビル・デブラシオ市長は昨年5月、「ホームスタット」プログラムを開始。マンハッタン区のキャナル通りから145丁目までを巡回し、路上で生活するホームレスを説得して748人をシェルターなどに誘導した。対策班の発足はこのプログラムを再編したもので、スタッフの半分が週に1度、集中して同区内を巡回し、残りの半分が集中対策班を編成する。1チーム6人編成で、市全体で問題になっている場所へ行き、路上生活者に対しシェルターに移るよう説得と援助を行う。また、シェルターや食料を無料で配給する食料配給所に関する情報を配布したり、ホームレスの集まる図書館、病院、公園などを訪ねたりする。
市長は発表に際し、「ホームレスになるには、それぞれの理由や経緯がある。このプログラムは彼らにとって欠かせないものだ。新しいチームで支援活動を広げ、『路上生活から脱し、家に住む』という目的達成を図る」と語った。市が把握している路上生活者は、今年2月時点で1737人。