Published by
共同通信
共同通信
【香港共同】マカオ政府トップを決める行政長官選挙が13日に行われ、マカオ終審法院(最高裁)前長官の岑浩輝氏(62)が当選した。岑氏は中国本土出身の親中派で、行政長官に本土出身者が就くのは初。各界代表で構成する「選挙委員会」(定数400)による選挙は、岑氏が唯一の候補者だったため事実上の信任投票となり、当選に必要な過半数を大幅に上回る394票を獲得した。
マカオでは中国政府に批判的な民主派などの存在感は薄く、目立った抗議活動は近年起きていない。岑氏は主要産業であるカジノの秩序だった発展を掲げる一方で、それ以外への投資を増やしてカジノに過度に依存した経済からの脱却を目指す考えだ。