カボチャ狩り、最盛期に 紅葉とともに楽しめる恒例行事

 

カボチャ狩り、最盛期に 

紅葉とともに楽しめる恒例行事

 

ファーマーズマーケットのカボチャは、この季節の風物詩(photo: Asami Kato)

 

ハロウィンになくてはならないカボチャ。ニューヨーク市から北に車で約2時間、ダッチェス郡ポーリングにあるダイクマン農場ではカボチャ狩りが最盛期を迎えている。ニューヨークタイムズが17日、伝えた。

ダイクマン農場は創業100年の家族経営。カボチャ栽培も50年続いている。4代目のヘンリー・ダイクマンさんと妻のアマンダさんは今年の春も22エーカーの土地にカボチャの種を植えた。それから水をやり、肥料や農薬をまいてカボチャを育てる。鹿などの害獣対策用電気フェンスも必要だ。おびき寄せるためにピーナッツバターを塗る。それでもカボチャがかじられることがある。この時期、夜は虫除けスプレーを散布するからダイクマンさんは午後10時まで1日14時間労働。11歳の息子、メイソン君も週末や放課後、トラクターを運転して家業を手伝う。

そして実ったカボチャが1エーカーにつき800〜1000個。9月末からカボチャ狩りのイベントを開始した。ヘイライドやフェイスペインティングなどもあり、家族で楽しめる。気になるカボチャの値段は、PYO(Pick Your Own=自分で摘む)の場合、1パウンド当たり75セント。15パウンドのカボチャは13.50ドルとなる。2021年から値上げしていないという。

種の価格は1万ドル。農薬散布が1エーカーにつき150ドル。肥料はロシアのウクライナ侵攻で高騰したが今は落ち着いている。これにトラクター代や従業員の賃金が加わるから経営は楽ではない。地球温暖化の影響も心配だ。それでも今年もアウトドアレジャーを求めて客がやって来る。半分は市内からの客だ。毎年訪れ、周囲の丘の紅葉を背景に大きなカボチャを抱えて写真を撮る家族もいる。アマンダさんは「それを見ると、この季節、カボチャがいかに大切かを再認識する」と話している。

 

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