仏外相「亡命に法的問題」

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共同通信
ポール・ワトソン容疑者(ゲッティ=共同)

 【パリ共同】フランスのバロ外相は18日、デンマーク自治領グリーンランドで7月に拘束された反捕鯨団体「シー・シェパード」創設者ポール・ワトソン容疑者のフランスへの亡命申請を認めるには法律上の問題があるとの見解を示した。ワトソン容疑者は日本の調査捕鯨を妨害したとして、日本の要請に基づき国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配している。

 バロ氏は公共ラジオ、フランス・アンテルの番組で、亡命申請は原則として申請する国で手続きを取る必要があるとし、ワトソン容疑者が国外にいるため「現状では難しい」と述べた。反捕鯨国が多い欧米では容疑者を擁護する声が高まっている。最終的な判断がどうなるかは不透明だ。

 シー・シェパード側は16日、ワトソン容疑者がフランスに亡命申請したと明らかにした。日本政府は身柄の引き渡しを求めており、デンマーク当局が判断する。フランスは反対の立場。大統領府は7月「マクロン大統領は事態を注視し、デンマーク側に介入している」と説明していた。