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共同通信
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広島、長崎で二重被爆した女性(94)と弟(2017年死去)の体験をテーマにした企画展が20日、長崎市の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で始まった。女性はトークイベントで「(遺体の)上を歩かなければ進めなくて悲しかった」と被爆直後の長崎での体験を振り返った後、「胸がいっぱいになっちゃう」と涙を流した。
長崎市に生まれ、父の仕事で1944年に広島市に転居。45年8月6日、爆心地から約1.8キロの自宅で被爆した。
避難のため、8日に広島を離れ、親戚を頼りに長崎に到着した9日、再び惨禍を目の当たりにした。
取材に「今の若い人たちに戦争の経験をさせたくない」と体験を語る理由を明かした。