NY地下鉄、開通120周年
ブルックリンの交通博物館で記念展示
ニューヨーク市で地下鉄が開通してから27日で120周年を迎えることを記念し、ダウンタウンブルックリンにあるニューヨーク交通博物館(99 Schermerhorn St.)は先月、「地下鉄とは…」と題した新たな展示を始めた。展示期間は1年以上の予定だ。amニューヨークが20日、伝えた。
1904年10月27日に開通した最初の地下鉄路線は、現在の4、5、6線(レキシントンアべニュー線)に沿って市庁舎とグランド・セントラル・ターミナルを結ぶルートと、S線(42丁目シャトル線)に沿って東西を結ぶルート、1、2、3線(ブロードウェイ線)に沿ってハーレムの145丁目までを結ぶルート。開通初日には、約15万人のニューヨーカーが、5セントの運賃を支払って地下鉄に乗車した。
展示では地下鉄を「循環システム」と表現し、市民の移動や都市の発展に欠かせないものとして紹介している。また、地下鉄がポップカルチャーの象徴となり、市での生活にどのような影響を与えたかを示す。「メトロが夜間に運行を停止するパリとは違い、ニューヨークは24時間眠らない町だ」と書かれた古い広告も展示されている。120周年を記念し、10月27日と11月16日に、1917年製のビンテージ低電圧車両に乗って最初のルートの一部を走る「ノスタルジアライド」も実施する。
編集部のつぶやき「消えた地下鉄のグラフィティ」
ニューヨークの地下鉄といえば、なんと言っても「グラフィティ」ですよね。1970年代のニューヨークが発祥とされ、世界中に広まったストリートアートも、ジェントリフィケーションの波と共に消えてしまいました。今のニューヨークは清潔で安全になった反面、独特のフレーバーが失われ、万人受けする「ディズニーランド」のようになってしまったと感じるのは私だけでしょうか。(AK)