第13回 植村花菜のNY子育て日記
ニューヨークのハロウィンは「働く大人 」も本気?
産婦人科での忘れられないシーン
10月のNYはすっかりハロウィン仕様。私の住んでいるブルックリンでも、みんな家の前にハロウィンの飾り付けをしていて街を歩くだけでもワクワクしますが、私の 9 歳の息子はNYに住んでいるというのになぜかハロウィンにあまり興味がなく、毎年コスチュームは着ません。甘いものも食べないので「Trick or Treat」もやりません(笑)。
小さい時はスパイダーマンとか、何かのヒーローになって楽しんでいたんですが、小学校に上がったくらいから全くやらなくなりました。せっかくアメリカに住んでいるのに、我が家はハロウィン時期に特別やることがないので少し寂しいなぁと思いながら、娘が大きくなった時はどうなるのかなと今から楽しみにしています。
私のハロウィンの思い出と言えば、やはり去年娘を妊娠している時に検診で行った病院です!産婦人科のドアを開けるなり、目に飛び込んできたのは様々なコスチュームを身にまとい働く人たち。「えっ!?ここって病院やんね?」と日本では見られない光景に一瞬戸惑いました。白雪姫やポカホンタス、馬の頭の被り物など、なんのキャラクターかよくわからない衣装の人もいました。
私の中のハロウィンのイメージは子どもたちが楽しむものだったので、こんな日中に、しかも病院で、大人が衣装を着て働いているとはなかなかの衝撃でした。場所が場所なので、いつもシリアスな顔つきで働いている人も、この日ばかりは普段見せないニコニコ笑顔でご機嫌でした。
アメリカの人たちはやっぱりお祭りごとやイベントが好きだし、大人もみんな全力で楽しむんだなぁと日本との違いを実感したハロウィンでした!この陽気さが、アメリカの面白いところのひとつですよね。この時期しか食べられないパンプキンフレーバーのスイーツなども毎年の楽しみです。
シンガーソングライターの植村花菜です。2016年に渡米し、夫、9歳の息子、23年にNYで出産した0歳の娘とニューヨークで暮らしています。NY生活や子育てに関するエッセーを綴っていきます。
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