【9日付ピックス11】電気・ガス供給会社コンソリデーテッドエジソン社(コンエド)のブルックリン区にある変電所で7日、変圧器が誤作動し大量の油がイースト川に流出した。同社の作業員は11日現在も油の回収に追われている。
流出したのは電気設備に接続された変圧器に使用されている絶縁油で、1基に通常3万7000ガロン(約14万リットル)の油が入っている。流出した油は敷地の地面に染み込み徐々に川岸からイースト川へ流れ出た。同社によると、川へ流出した油の量については、地面に染み込んだ油の量とともに現在も調査中だが、変圧器には半分以上の油が残っているという。
油は現在、何マイルにもわたって広がっており、同社では米沿岸警備隊やニューヨーク州環境保全局の協力の下、吸収剤やスキマーを使用して川に浮かぶ油の回収に当たっている。これまでの作業で500ガロン(約1900リットル)の油を回収した。
事故の影響を受けニューヨーク市内では電圧が低下し、市内全域で地下鉄の遅延が発生した他、イースト川を運行するフェリーは、油の回収業務実施中は遅延が続く見通し。
同社は「安全かつ速やかに油を回収するため全力を尽くしている」と発表した。