与野党、独自カラー競う

Published by
共同通信
街頭演説に集まった有権者ら=24日午後、兵庫県内

 与野党が、衆院選公約に独自色のある政策を盛り込み、有権者の関心に応えようと競い合っている。クマ対応、1日7時間への労働時間短縮、3歳からの義務教育―。政治改革、経済など主な論点とは一線を画す取り組みをまとめた。

 自民党は公約に、市街地に出没するクマ対応を強化すると記述した。農林業に被害を及ぼすシカやイノシシの捕獲を進め、ジビエ(野生鳥獣肉)利用量を増やす方針も盛り込んだ。

 立憲民主党は文化芸術の振興に向け、アーティストの地位と権利を守り生活基盤を支える「芸術家福祉法」を制定すると明記。大阪を拠点とする日本維新の会は東京一極集中を是正するため、中央省庁など首都機能を一部移転させる「副首都構想」を提唱した。

 公明党は高齢者の難聴が進行すると孤独や孤立を招く恐れがあると指摘。聴力チェックを身近に受けることができる体制を整えると記した。

 共産党は「自由時間拡大推進法」を成立させると強調。法定労働時間を「1日7時間、週35時間」に短縮すると掲げた。国民民主党は3歳からの義務教育を唱えた。