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共同通信
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石破茂首相(自民党総裁)は28日午前、衆院選での大敗を受け、臨時役員会を党本部で開く。自民、公明両党の与党は派閥裏金事件の非公認前職を含めても過半数を割り込んだ。政権維持の方策を検討し、特別国会での首相指名選挙に向けた多数派工作について協議する見通し。立憲民主党の野田佳彦代表は連合の芳野友子会長と東京都内で会談し、躍進した選挙結果を報告する。衆院選から一夜明け、与野党の攻防が再始動する。
公明党の石井啓一代表は党本部で記者会見する。9月に代表に就いたばかりの石井氏をはじめ落選が相次ぎ、党の立て直しが急務となっている。
特別国会は憲法の規定に基づき、衆院選から30日以内に開く必要がある。関係者によると、首相は11月7日召集を検討していたが、多数派工作には時間を要する見通しで、日程を再考するとみられる。
首相は続投して経済対策と2024年度補正予算案の編成を急ぎたい考えだが、自民内には首相の責任を問う声も上がる。