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共同通信
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能登半島地震で自宅が損壊した被災者向けに石川県が輪島市、珠洲市、能登町で整備した仮設住宅約5千戸の16%に当たる806戸で、9月の記録的豪雨による浸水被害が発生したことが31日、県や各市町への取材で分かった。豪雨被害の大きさとともに、建設用地不足から、災害リスクが高いエリアに立地せざるを得ない実情が改めて浮かんだ。
地震から11月1日で10カ月。豪雨で再び発生した断水被害は全面解消の見通しが立たず、倒壊家屋の解体作業にも遅れが生じるなど、生活再建の停滞も懸念されている。
県によると、輪島市と珠洲市の計222戸で床上浸水が発生。3市町によると、これとは別に、計584戸で床下浸水が生じた。輪島市では完成した総戸数の20%超が浸水した。
石川県では、仮設住宅の建設用地の6割近くが洪水や土砂災害などのリスクが懸念される区域にあることが既に判明している。
豪雨による断水被害は続き、10月28日時点で計731戸。地震で倒壊した家屋の解体完了は、21日時点で想定する約3万2千棟のうちの6466棟。