馬車用のウマがタクシーと衝突 動物愛護団体「大惨事につながる」と非難

 【15日付CBSニューヨーク】マンハッタン区ミッドタウンで15日、制御不能となったウマがタクシーと衝突する事故があった。
 同日午前10時ごろ、2人の男性が2頭のウマに乗り8番街と西56丁目の角に差しかかったところ、ビリーという名前の茶色いウマが突然興奮し前足を上げ後退し始めた。乗っていた男性が懸命に制御しようと試みたが、ビリーはタクシーと衝突、路上に転倒した。目撃者は「ウマはタクシーの下敷きになっていた。2人の男性が引っ張り出そうとしていたが、全く動かなかった」と証言している。手当した獣医によると、ビリーは無事だったという。
 2頭のウマは、西48丁目の馬小屋から周遊馬車用に使われるためセントラルパークに向かう途中だった。乗っていた男性らはこの馬小屋の従業員で、事故についてコメントを控えている。
 非営利の動物愛護団体NYCLASSはマンハッタン区内で馬車を走らせることに反対している。馬車廃止についてはニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長も賛同したが、業界団体の反発に遭い、中止計画は頓挫したままだ。同団体のエディタ・バーンクラントさんは今回の事故に関し、「ニューヨーク市で起こるべき事故ではない」とし、大惨事につながる恐れがあると非難している。

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