NY市内の選挙5つの注目点 下院議員は激戦州、開票結果はいつ?

 

NY市内の選挙5つの注目点

下院議員は激戦州、開票結果はいつ?

 

2018年の中間選挙時と比べて混雑もなく、粛々と投票する有権者たち(5日、ブルックリン)photo: Asami Kato

いよいよ投票日だ。ニューヨーク市内の投票は午前6時〜午後9時まで。大統領だけでなく、上下両院議員の選挙、住民投票もある。ゴッサミストが5日、5つの注目点をまとめた。

まず、スムーズに選挙が行われるか。市内では期日前投票が155カ所で実施された。お祭り気分をあらわにする有権者が見受けられたが、問題は生じなかった。5日には投票所は1000カ所に増える。選挙区の再編成もあり、混乱が予想される。投票所に行列ができ、待たされる可能性がある。

次に、投票率。2020年の選挙では市内の投票率は62%だった。23%の111万9056人が期日前に投票した。今年の選挙で期日前に投票した市民は108万9328人。有権者数が20万人減ったことが一因だとされている。選挙日の投票がどれだけになるか、最終的な投票率がどうなるかが気がかりだ。

白熱する大統領選が、下院議員選挙にどう影響するか。ニューヨーク州内では、クイーンズの一部が含まれる第3区など7つの選挙区でつばぜり合いが激しさを増す。民主党が4つの議席を共和党から奪うことができれば、下院で多数党となるといわれており、全米の関心を集める。下院議員選挙に関しては、ニューヨークは激戦州なのだ。

同時に実施される住民投票の行方。州レベルでは人工妊娠中絶の権利や差別撤廃を州憲法で保証するかを問う。市レベルではアダムズ市長の諮問委員会が提案する行政権強化策が俎上に上がる。いずれも反対運動が盛んだ。投票用紙の裏に記載されているので見逃される恐れもある。

最後に、結果がいつ判明するか。市の選挙管理委員会は開票プロセスの効率化を進めてきた。市内の結果が州内の他の地域に先駆けて明らかになることは十分に考えられる。

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