【17日付ニューヨークポスト】マンハッタン区内で売られた宝くじ(ロト)の当たり券が25日、有効期限を迎えるが、運営当局は17日、「まだ持ち主が名乗り出ていない」と発表した。
当たり券は昨年5月25日に同区トライベッカにあるデリ、レヌ・コープ・グローサリー・アンド・タバコで販売された。当選額は2400万ドル(約26億7000万円)と高額だが、25日を過ぎると当選権は失効してしまう。
同店主のボビー・パテルさんによると、これまで同店で売られたロトの当たり券の中でも最高額だという。パテルさんは店の常連には必ず再確認するよう声を掛けているといい、常連客の1人、スティーブン・マブラさんは、「いつも抽選の当日にチェックすることにしている」と話す。パテルさんは「当選者が当たり券をなくしていなければいいのだが。もし海外からの観光客だったら、帰国して忘れてしまったのかもしれないね」と心配する。
当選者が名乗り出なかった場合、運営当局は賞金をロトの「賞金プール」に戻す。2016〜17年には、7400万ドル(約82億4000万円)の賞金請求がなかった。失効した高額賞金としては、02年の6800万ドル(約75億8000万円)と翌年の4600万ドル(約51億3000万円)があった。ニューヨークロトの報道担当、キャロライン・ハープマンさんは「実にもったいないことだ。こういうことのないように、ロトを購入したら裏にサインし、忘れない場所に保管するように」と呼び掛けている。