11月9日【気になったニュース】政権与党は辛いよ。関係諸国も。子供たちも???

 

11月9日【気になったニュース】
政権与党は辛いよ。関係諸国も。子供たちも???

皆さん、一週間おつかれさまでした。それにしても、大統領選挙の結果が出るのが早かったですね。まれにみる接戦と言われながら、終わってみれば、トランプ元大統領の圧勝でした。勝敗を分けると言われていた7州のうち、6州で勝ち、まだ開票中のArizonaでもリードしています。また、得票数でもハリス氏を上回っており、完勝だったということかと思います。 

一方で、今回のトランプ氏の得票数は、2020年と同じ74百万票だったのに対し、ハリス氏の得票数(70百万票)は、前回のバイデン氏の得票数(81百万票)を大きく下回っています(1980年以来最大の落ち方)。その点では、ハリス氏および民主党の完敗という側面も強いように思います。

2024年は“世界の選挙の年”と言われ、60ヵ国以上(人口で考えると、世界の約半分の49%)で国政選挙が行われています。そのなかで、政権与党に対する風当たりはどこも厳しく、主要国でも、イギリス、フランスでは政権交代が起こり、インドでは政権与党が単独過半数を失いました。先日の日本もそうでした。このように今年は、政権与党にとって非常に厳しい選挙の年であり、アメリカも例外ではなく、その中で主要国の自国優先主義傾向が強まっているように思います。

もちろん、これらの選挙結果は、それぞれの国の民意の反映であり、それぞれの国の今後の方向性にも大いに影響を与えます。ただ主要国、特にアメリカの方針は、内政だけでなく、外交・国際協調、および世界の多くの国々にもおおいに影響を与えることに十分に気にしておく必要があるように思います。(ハーバード大学のKertzer教授は、“地球上には70億人ものアメリカ外交政策に影響受ける人たちがいるが、そのなかで67億人は投票権がないだろ?”と言っていますし。)ウクライナや中東諸国の地域紛争もそうですが、地球温暖化やCOVIDのようなパンデミック(温暖化により、リスクは高まっていますし。)は、各国の問題というよりも、世界的な協調対応が必要な課題であり、よくも悪くもアメリカの方針が大きな影響を与えてしまいます。

もちろん、日本も例外ではないでしょう。日本は、輸出産業が極めて重要であるだけでなく、食料・燃料など生活必需品の海外依存度が高いため、“開かれた国際関係”が極めて重要です。主要国での運営が自国優先主義に傾倒するなか、今回のアメリカ大統領選挙の結果で、 今まで以上に“安全・防衛”の依存リスク(信頼性、経済性)も意識する必要が出てきたように思います。(実際に、トランプ氏は、韓国に対して、米軍駐留負担額を今の$1.1Bから$10Bに増やすと言っているわけですし。。。また、トランプ氏は、“世界を常に悩ませておくことが、理想的な外交政策”とも言っていますし。)

紛争や地球温暖化を中心に、世界レベルでの問題が非常に重要になってきているなか、アメリカを含めた主要国が自国優先主義傾向のなかで、どのように国際協調を維持するかが、次世代に“地球を引き継ぐ”なかで、今後より一層重要になるように思います。(特に、日本は。。。)

ちょうど、来週月曜がVeterans Dayで3連休の方も多くいらっしゃると思います。(NJでは学校がありますけどね。。。)ベテランおよび現役ミリタリーの方々の貢献には大いに感謝しつつ、子供たちにどんな世界を引き継げるのか、引き継ぐべきなのか、についても少し考えておければと思います。

では引き続きよい週末をお過ごしください。

代表 武田 秀俊


今週の1枚

少し古いですが。来週月曜が、Veterans Dayということもあり。
こんな時こそ人への感謝の気持ちを大切にできればと。

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