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共同通信
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【ワシントン共同】トランプ次期米大統領は12日、政府業務の効率化を担う組織を新設し、実業家イーロン・マスク氏が率いると発表した。国防長官には陸軍州兵出身でFOXニュースの司会者ピート・ヘグセス氏、国家安全保障問題担当の大統領補佐官にマイク・ウォルツ下院議員(50)、中央情報局(CIA)長官にラトクリフ元国家情報長官をそれぞれ充てる。
トランプ氏によると、ウォルツ氏は軍歴が長く、陸軍特殊部隊グリーンベレー出身として初めて連邦議員に選出された。中国やロシア、イランの脅威に対抗する専門家だと紹介し「『力による平和』の強力な推進者になる」と期待を寄せた。
第1次トランプ政権では大統領補佐官がトランプ氏と対立し、相次いで更迭、解任された。米メディアはトランプ氏が経験を踏まえ、忠誠心の厚いウォルツ氏を選んだと指摘している。
ラトクリフ氏は第1次政権時、下院議員としてウクライナ疑惑を巡る弾劾調査でトランプ氏を強く擁護。米メディアによると、国家情報長官としても機密情報をトランプ氏支援に利用したと批判された。