【19日付DNAインフォ】マンハッタン区イーストビレッジにあるサンシャインシネマのビルの売却が17日正式に成立し、小売りとオフィススペースを併せ持つビルに生まれ変わる可能性が浮上している。
所有者だったS&Gハドソン・リアルティ・コープのスティーブン・ゴールドマンさんから購入したのは、イースト・エンド・キャピタル社とK・プロパティ・グループ。この売買を最初に報道した同紙によると、売却価格は3150万ドル(約35億円)。同グループらは近々、入居者の募集を積極的に展開する予定だ。地上階を小売り、その上をオフィス用に使用する計画だが、「小売りテナントがそっくり借り受けたいというのであれば話に乗る。どんな提案でも歓迎」と、イースト・エンド・キャピタルの副社長、アダム・ポゴダさんは話す。
サンシャインシネマのリースは来年1月末で終了する。経営するランドマークシアターズ社の広報は、売却については認識しているというが、今後についてのコメントは出していない。ポゴダさんは「リース更新の交渉にも応じる」としている。
サンシャインシネマは20年前から営業。それ以前は100年近く続いた劇場で、長く続いた芸術施設の消滅を惜しむ声もある。