NY、NJ州境で大規模山火事
マンハッタンの「3分の1相当」が延焼か
ニューヨークとニュージャージー州境の広大な丘陵地帯にある森林を焼き尽くした山火事は、ほぼ6週間ぶりの雨にもかかわらず、11日時点でも延焼を続けた。ニュージャージー州環境保護局の広報担当者によると、同日夜現在、ニュージャージー、ニューヨーク両州で3500エーカー以上にわたって燃えており、5000エーカー以上に拡大する見込みだという。ニューヨーク・タイムズが11日、伝えた。
消防当局によれば、ニュージャージー州内の約20%が鎮火した一方、ニューヨーク州側でどれだけ鎮火されたかは明らかになっていない。10日夜に降った雨は、一時的に火の勢いを弱めただけだった。山火事は8日に発生。ニューヨーク州の公園で働く男性(18)が木に倒され、死亡した。避難命令は出ていないが、ニュージャージー州側では、約10棟の建物が危険にさらされた。
現場は、ニュージャージー州パサイック郡とニューヨーク州オレンジ郡の地形が険しい地域。両州の消防士数百人が鎮火作業にあたった。5000エーカーはマンハッタンの面積の3分の1に相当する。例年11月中旬を過ぎると、枯れて乾燥した葉に覆われた木々が出火元となる。ニュージャージー州では、10月上旬から500件以上の森林火災が発生しており、昨年同時期の10倍以上になるという。