選挙結果受け、喪失感や恐怖・・・「あなた1人だけではない」と専門家

 

選挙結果受け、喪失感や恐怖・・・

「あなた1人だけではない」と専門家

 

scronfinixio / pixabay

トランプ氏の圧勝に終わった大統領選結果を受け、多様な政治的見解を持つアメリカ人は、誇りや楽観主義の一方、失望やフラストレーション、さらには恐怖に至るまで、「あらゆる感情が交錯している恐れがある」と心理学の専門家は指摘する。CBSニュースが6日、報じた。

大半のアメリカ人は、投票日前からストレスに見舞われていた。「どうしてこのような結果になってしまったのか」という感情は、トランプ前大統領、ハリス副大統領のいずれが勝利しても、全米に広がったことだろう。心理学者のチャイタリ・シンハさんは「これほどまでの強い感情は、今回の選挙における利害関係の高まりを反映するとともに、結果が自らの価値観やコミュニティに対し何を意味するのか熟考しているのだ」と話す。

シンハさんは「選挙結果が希望と一致しなかった際、喪失感や恐怖を感じるのは極めて普通なことで、決してあなた1人だけではない」と指摘。ストレス解消の手段として屋外での運動や、支えてくれる友人との交流、一時的にニュースから離れることを提案する。また、家族間で投票した候補者が異なっていたとして激しい論争をしても良い結果は得られないと警告。「どんな困難に直面しても、できるだけ批判ではなく、好奇心と共感をもって付き合うべきだ」とアドバイスしている。

編集部のつぶやき「I know, I know…」
自宅ではもっぱらNPR系の地元ラジオ局WNYCを聴いていましたが、選挙日の1カ月ほど前からクラシック音楽専門のチャンネルに変えました。ニュースから完全に離れるのは不可能ですが、少しだけ心が穏やかになります。アメリカ人の友達と会っても、まずは無言でハグ。「I know, I know…」とお互い同じ言葉を繰り返すだけ。それでも、「1人じゃないんだ」と心が温かくなります。こんな状態がしばらく続くのでしょうね。(AK)

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