【23日付メトロニューヨーク】ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は23日、ニューヨーク州都市交通局(MTA)の運行状況を改善するためのアイデアを公募すると発表した。
6月から開始する「国際MTAジーニアス・トランジット・チャレンジ」では、ニューヨーク市の地下鉄システムが直面する①故障が多発する信号システム②老朽化した車両③接続が不安定なWi-Fiサービスの3つの問題を改善するアイデアを世界中から募集する。各問題に対する最も優れた解決策に、州からそれぞれ100万ドル(約1億1000万円)の賞金が贈られる。
MTAが現在使用している信号システムは、100年以上前に設計されたもので老朽化が進んでいるため、より高性能な信号システムの導入が求められている。車両不備ではドアの故障が最も多く、老朽化した車両の改良ではなく予知保全を向上させ、改善を目指す。また、トンネル内などでも安定したWi-Fi接続が求められている。
審査員は、コーネルテック大学院のダニエル・フッテンロッハー副学長や、モトローラソリューションズの会長兼最高経営責任者、グレッグ・ブラウンさんなど学術やビジネスの分野から選ばれた8人が務める。