【22日付amニューヨーク】MTAは22日、マンハッタン区アッパーイーストサイドを走る地下鉄Q線(通称2番街線)の利用者増加に伴い、Q線を増便すると発表した。
東72から96丁目までの間を結ぶQ線は、レキシントン街を走る4、5、6番線の混雑を緩和するため今年1月に開通した。開通当初は約12万人だった1日の平均利用者が現在では約17万人に増えたことから、今年11月から朝のラッシュアワーにダウンタウン方面行きの電車、また夕方のラッシュアワーにアップタウン方面行きの電車を各1本ずつ増便することを決定した。Q線での混雑を避けるためにMTAは96丁目を通るNおよびR線を増便するなど、さまざまな工夫をしている。
「1日2本増便するだけでは増え続ける利用者に対応しきれない」との声も上がっているが、MTAは、当初見込んでいた1日平均の利用者20万人に達しておらず、まずはニーズに合ったサービスを提供していきたいとしている。
一方、4、5、6番線の利用者数は26%減少し、朝のラッシュアワーの利用者数も40%減少しているため、他路線の混雑を軽減するというQ線の本来の目的は達成されている。