オーガニックニンジンに大腸菌、
39人感染
ホールフーズ、トレジョなどで販売
アメリカ疾病予防センター(CDC)は17日、袋入りのオーガニックニンジンで腸管出血性大腸菌(o121)による集団食中毒が発生したと発表した。ニューヨークを含む18州で少なくとも39人が感染し、1人が死亡。15人が入院中という。同日、ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。
このニンジンはカリフォルニア州のグリムウェイファームズ(Grimmway Farms)製。ホールフーズ、トレーダージョーズ、ウェグマンズなどで「365」「Bunny Luv」「Cal- Organic」といった多様なブランド、サイズで販売されている。ベビーキャロットは使用期間が9月中旬〜11月初旬。ホールキャロットは8月中旬〜10月下旬に販売された。
すでに店頭からは回収されている。グリムウェイファームズでは回収された製品から o121は検出されていないとしている。ただ、菌に汚染された製品が家庭に残っている恐れがあるので、CDCでは購入したスーパーに返却するよう呼びかけている。詳細はCDCの関連リンク(https://www.cdc.gov/ecoli/outbreaks/e-coli-o121.html)を参照。
アメリカ国内では先月、マクドナルドのクオーターパウンダーによる腸管出血性大腸菌(o157)の集団食中毒が起こったばかり。感染源はタマネギで、少なくとも104人が感染。34人が入院し、高齢者1人が亡くなっている。
今回の o121は o157と同じ o抗原の腸管出血性大腸菌。3〜4日の潜伏期間を経て発症する。症状は激しい胃けいれん、腹痛、下痢、吐き気など。適切な治療を受ければ1週間ほどで治癒するが、子どもや高齢者は腎臓障害を起こして重篤化し、死に至る場合もある。症状が出たら直ちに医療機関で受診すること。