【25日付ゴッサミスト】29日のメモリアルデー明けの30日、ニューヨーク市は海開きを迎えた。市公園局は24日、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス区とスタッテン島の海水浴場に日焼け止めクリームのディスペンサーを設置すると発表した。
スコット・ストリンガー会計監査官が昨年から推し進める日焼け止めクリーム配布プログラムでは今夏、試験的に100カ所の海水浴場にディスペンサーを設置し、SPF30の日焼け止めクリームを無料で提供する。同プログラムには日焼け止めクリームと専用ディスペンサーを販売するブライトガード社や皮膚がん予防を促進する非営利団体、インパクトメラノーマも加わり、今年だけで1000リットルの日焼け止めクリームを用意している。
同会計監査官は「3オンスの日焼け止めクリームが13.99ドル(約1550円)もする。ニューヨークのビーチではこれを無料で提供し、貧富の差にかかわらず全ての市民に夏を安全に満喫してもらいたい」と話す。
米国医師会ジャーナルのデータによれば、米国人の5人に1人が皮膚がんにかかるとされ、全てのがん患者の半数を占めている。皮膚がんは米国で最も罹患率が多い種類のがんで年間約1万人が命を落としているが、外出時にSPF15以上の日焼け止めクリームを塗れば、そのリスクは半減するという。