闇バイト「人生終わる」と後悔

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共同通信
スマートフォンの通信アプリ「シグナル」に表示された「織田信長」のアカウント名(被害者親族提供)

 首都圏で相次ぐ強盗事件との関連が疑われる栃木県益子町の住居侵入未遂事件で逮捕、起訴された男女のうち佐々木花梨被告(22)が、23日までに勾留先の県内警察署で接見取材に応じた。闇バイトに応募して事件に及んだと明かし「関わると人生が終わってしまう」と、初公判を前に後悔の念を口にした。

 佐々木被告は共同通信の接見に応じた理由を「自分が話すことで、闇バイトに手を染める人が減ってほしい」と説明。交流サイト(SNS)で闇バイトを見つけたとして「SNSに頼らないで。メッセージが来ても、ボタンを押してはいけない。ボタン一つで人生が終わる」と訴えた。

 事件を起こした動機は「彼氏とおそろいの物を買ったり、旅行に行ったりするお金がほしかった」。闇バイトに応募したが「内容は知らなかった。当日になって、これからやることを知った」と話した。初対面の森健太郎被告(25)と事件当日に東京で落ち合い、通信アプリで「織田信長」などと名乗るアカウントから指示を受け、益子町に移動したとみられる。