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共同通信
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【キーウ共同】ウクライナ侵攻を続けるロシアが3月以降、北朝鮮に少なくとも100万バレルの石油を供給した可能性があることが22日、英BBC放送の衛星画像分析で判明した。ロシア極東と北朝鮮の港を往来する船を追跡した。ロシアに対する武器供与や兵士派遣の見返りとみられ、事実なら、北朝鮮への石油精製品供給の年間上限を50万バレルと定めた国連安全保障理事会の制裁決議に違反する。
100万バレルは統計上、昨年ロシアが北朝鮮に輸出した石油の10倍に当たる。韓国の専門家は「北朝鮮にとっては相当な量で、軍事協力の対価として無料で入手している可能性もある」と指摘。英国のラミー外相は両国の関係強化が欧州やインド太平洋地域の安全保障に直接影響していると述べ、懸念を示した。
BBCは3~11月、北朝鮮のタンカーなど12隻が計43回、ロシア極東ナホトカの港に入港するのを確認。石油を積んだとみられ、北朝鮮西部南浦などの港に戻った。