ニューヨーク州は6月7日から「エクセルシオール奨学金」の申請受け付けを開始する。アンドリュー・クオモ知事が今年1月に導入を発表、州議会が先月7日に可決した授業料無料法によるもので、4年制公立大学の授業料が無料になるのは全米でニューヨーク州が初めて。
申請資格は州立大学(SUNY)、市立大学(CUNY)およびコミュニティーカレッジにフルタイムで通学する州内在住の学生(米国市民、永住権保持者、難民認定者)。年齢制限はなし。保護者の年収は、2017年は10万ドル(約1111万円)、1年ごとに年収は上昇し、18年は11万ドル、19年は12万5000ドル以下。無料となるのは授業料のみで寮費などは含まれない。奨学金を受給した学生は卒業後、受給年数と同じ期間、州内に在住し州内の会社に勤務することが求められる。期間途中で州外に転居した場合、授業料は負債(ローン)に転換される。
州内の公立大学の授業料は現在年間6470ドル、コミュニティーカレッジは年間4350ドル。