【25日付ニューヨーク市発表】ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)は25日、ジカ熱感染への注意喚起キャンペーンを開始すると発表した。テレビやソーシャルメディア、新聞を主な手段とする。
同キャンペーンは、妊娠中または妊娠予定の女性とそのパートナーにジカ熱がまん延する国・地域への渡航を控えるよう忠告し、また渡航が避けられない場合は、避妊と蚊の対策を講じるよう呼び掛けている。これらの地域へ渡航した男性は渡航から6カ月間はコンドームの使用を徹底し、女性は渡航から2カ月間は妊娠を避けることが望ましいとされる。
米疾病予防管理センター(CDC)が渡航警告を出していたフロリダ州マイアミ・デイド郡やテキサス州キャメロン郡では、既にジカ熱感染のまん延は終息しているが、カリブ海沿岸諸国や中南米では感染が続いている。
市は昨年初のジカ熱感染者を確認してからこれまでに、402人の妊婦を含む1067人のジカ熱感染者を確認しているが、これらの感染は全てジカ熱がまん延する国・地域への渡航に関連するだものだった。そのうちの11人は渡航による感染者との性交渉により感染している。ジカ熱に感染した妊婦が出産した乳児のうち、32人に先天性障害や感染が確認されている。