「薬品をかける」と脅かし強盗 マンハッタンのシティバンクで相次ぐ

 【29日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マンハッタン区アッパーイーストサイドで29日午後3時50分ごろ、男が女性(36)に薬品をかけると脅し、ATMから引き出させた現金を奪う事件が発生した。同様の事件が約3週間前にも同じ銀行内で起きている。
 事件が起きたのは1番街と東68丁目にあるシティバンク。ニューヨーク市警察(NYPD)によると、男は女性の後をつけて銀行のロビーに入り、液体の入った小瓶を見せながら「1000ドル渡せ。さもなければこれをかける」と脅した。女性がATMで現金500ドルを引き出すと、それをつかみ1番街を南方面に逃走した。
 今月12日にも同じ銀行で、女性(22)が「酸を持っている。顔にかける」と脅された。この女性は2回に分けて引き出した計1000ドルを奪われた。
 相次ぐ強奪に同銀行の利用者は、「1人にならないように気をつけているが、それでも安全だとは言えない」「事件後に警備員が配備されたが、3日もするといなくなった」など、不安を募らせている。
 容疑者はヒスパニック系。身長約6フィート4インチ(約193センチメートル)で細身。2つの事件の手口が似ていることから、NYPDは同一犯の可能性が高いとして捜査を進めている。

事件が発生したシティバンク(photo: Trang / 本紙)

事件が発生したシティバンク(photo: Trang / 本紙)