ペンステ構内の店から客足遠のく 列車遅延が原因、売り上げ最大40%減

 【5月30日付amニューヨーク】マンハッタン区のペンステーションでの列車遅延が、駅構内にある店舗の売り上げに悪影響を及ぼしている。
 同駅構内にある酒類販売店「ペン・ワイン・アンド・スピリッツ」では、列車が遅延すると常連客の足が遠のき、週に1~2日の頻度で売り上げが通常より約40%減少する。新聞や雑誌、宝くじなどを販売する「カールトンカーズ」では、20~30%落ちるという。
 列車の遅延によりロングアイランド鉄道(LIRR)に近い待合室が混雑し周辺が封鎖されると、客は封鎖されたエリア内にある店に近寄ることもできず、店は深刻な打撃を受けることになる。列車の遅延は駅構内の店の売り上げに悪影響を及ぼすだけでなく、そこで働く従業員が勤務時間に出勤できないなどの問題も発生している。一方、同駅構内や周辺の飲食店では、遅延した列車を待つために時間をつぶす客が押し寄せ、普段より売り上げが上がるという。
 全米鉄道旅客公社(アムトラック)は今夏、同駅での運行状況を改善するため、インフラ整備を計画。複数の線路を閉鎖して工事を行う予定だが、さらなる遅延による利用客への影響が懸念されている。

Leif Knutsen

Leif Knutsen