LGAに蚊が大量発生 ターミナル改修工事の水たまり影響か

 【5月31日付ニューヨークポスト】クイーンズ区のラガーディア国際空港(LGA)で蚊が大量発生し、敷地内や建物内を蚊が飛び回り乗客や空港職員を悩ませている。空港で進行中の大規模改修工事が原因とされる。
 LGAのターミナルBで働く空港職員のサード・ウィリアムズさんは、「勤務時間中ずっと蚊をたたいていた」と話す。また別の空港職員は、「わずか1時間で10匹をたたき殺した。ここまでの大群は見たことがなく、本当に気持ち悪い」と不快さをあらわにする。健康上の理由や注意が散漫になることからもその被害は深刻だ。
 ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)のジュリアン・マルティネス広報担当官によると、市内の他の地域ではこのような事例は報告されていない。DOHは、本格的な夏に向けて蒸し暑くなりつつある現在は、水辺に近いLGAでは蚊が繁殖しやすいのではとの見方を示している。
 一方で、LGAで行われている一部ターミナルの大規模改修工事が原因ではないかとの声も上がっている。関係者らは、雨が多く降った春先にも工事を行っていたためボウフラが繁殖しやすい水たまりなどが多くでき、大量発生につながったと推測する。
 この事態を受けてLGAは電撃殺虫器を取り付けた他、水たまりを除去する取り組みを行っているが、LGAでの大混雑を招いているとして苦情が殺到していた工事は、ますます不評になりそうだ。
 LGA周辺に生息する蚊は50種以上にも及ぶという。

Patrick Handrigan

Patrick Handrigan