【2日付ABC7】ニューヨークのビル・デブラシオ市長は1日夜、今月11日にマンハッタン区5番街で開催されるナショナル・プエルトリカン・デー・パレードで「国民的自由の英雄」として表彰される予定だったプエルトリコの民族主義者オスカー・ロペス・リベラさん(74)が、受賞を辞退したと発表した。
リベラさんが1970~80年代に全米で100件以上の爆破テロ事件を起こした民族解放武装軍(FALN)のメンバーであったことを理由に、市警察(NYPD)のジェームズ・P・オニール本部長は先月初旬、パレードへの不参加を発表。またAT&Tやコカ・コーラなどの企業がスポンサー撤退を表明していた。
市長は声明文で、「パレードは常にプエルトリコとプエルトリコ人のためのもので、特定の個人のためのものではない。不必要な議論のため、パレードやプエルトリコが直面する窮状についての認識が薄れてしまった」と述べた。
同パレードの実行委員会は、「リベラさんと行進することを楽しみにしている。受賞者ではなく、謙虚なプエルトリコ人として行進するという彼の決断を尊重する」との声明を発表している。
リベラさんは36年間服役。オバマ大統領の退任に伴う恩赦を受け、先月17日に釈放された。