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共同通信
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【パリ共同】フランスのバルニエ首相は5日、国民議会(下院)での内閣不信任決議案可決を受け、マクロン大統領に辞表を提出し、受理された。9月に発足したばかりの内閣は総辞職した。マクロン氏は5日、国民向け演説で数日以内に新首相を任命すると強調。自身の退陣を重ねて否定した。
混迷する政治の立て直しを急ぐ構えだが、適任者が短期間で見つかるかどうかは不透明だ。自身への退陣圧力も日増しに強まっている。
マクロン氏は演説で「今後数日中に」新首相を任命すると述べ、自身は2027年の任期満了までとどまると明言した。
内閣不信任を巡り、極右と極左が手を組み国を混乱に陥れたとして野党を痛烈に批判。混乱克服に向け、国民に結束を呼びかけた。
パリでは今月7日、19年4月に火災に見舞われたノートルダム大聖堂の再開記念式典が開かれ、各国首脳やトランプ次期米大統領が出席。マクロン氏は国際社会に国の安定を示すため、それまでに新首相を任命したい考えとみられる。
ルコルニュ国防相やルタイヨー内相らの名前が浮上している。