地下鉄内の性犯罪が増加 過去3年間で51%も

 【6日付ニューヨークポスト】ニューヨーク州議会のダイアン・サビーノ上院議員(民主)は6日、ニューヨーク市の地下鉄内で性犯罪が増えているとの報告を発表した。
 6ページにわたる報告書によれば、痴漢行為、公然わいせつ罪、性的虐待などの性犯罪が過去3年間で51%増加していた。地下鉄内で起きた性犯罪の報告数は、2014年は620件だったが、15年は738件に、16年には941件に増加している。今年に入ってからも増加し続け、5月28日の時点で、前年同時期比9%増の434件に達した。
 痴漢行為は現行の法律では軽罪とみなされ、1年以下の実刑処分になる。同議員は厳罰化による抑止効果を求め、7年以下の実刑を科すことができる重罪とする法案を提出している。同法案は同日、採決が予定されていたが、延期されている。同議員は同様の法案を2014年以降毎年提出し、上院では可決されてきたが、下院では毎回否決されている。
 同議員は、「これまでに上院で同法案は何度も可決しているにもかかわらず、下院は否決し公共交通機関の利用者の保護を怠ったため、この不愉快な犯罪に適切な処罰を科すことができないでいる」と批判した。

Tasayu Tasnaphun

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