It’s okay not to be okay
〜大丈夫じゃなくても大丈夫〜
心のケア、あなたはどう考えていますか?
ニューヨークで暮らす日本人コミュニティ、特に駐在員やその帯同家族の皆さんに向けて、心のケアの重要性を医療現場からお伝えする新シリーズ「インタビュー:医療現場から見る心のケア」が12月からスタートします。小児科医や理学療法士など、メンタルヘルスの専門家以外の医療従事者に日々の診療の中でどのように「心」のケアをしているのかをお聞きし、「心と体をつなぐケア」の重要性について考えていきます。
心と体は切り離せません。体の健康が心に影響を与えることもあれば、逆に心の不調が体調に表れることもあります。普段あまり目にすることがないメンタルヘルスクリニック以外の現場における「心のケアの実際」を知ることができる貴重な機会です。例えば、産後うつが疑われる保護者への対応や、日常診療の中でどのように心のケアを取り入れているかについて、医療現場での具体的な工夫や対処方法をお話しいただきます。さらに、医療従事者自身が心の不調を経験した際のエピソードや、その経験がどのように診療に活かされているかについても紹介していきます。
心のケアは誰にでも必要
心の不調を感じながら、専門家に相談することを躊躇する人は多いのではないでしょうか?しかし、心のケアを求めることは決して弱さの証ではなく、それはむしろ自分や家族を守るための勇気ある第一歩なのです。さらに、心のケアを大切にすることが、体のケアにもつながることを知っていただければと思います。心と体は深く結びついており、両方を大切にすることで健康な生活が実現します。駐在生活や異文化での暮らしは、チャレンジやストレスを伴うことが多く、新しい環境に慣れるまでには孤独を感じたり、心細くなる瞬間もあるかもしれません。そんなときこそ、無理せず周囲のサポートを積極的に求めてください。心のケアは、専門家に頼るだけでなく、身近な医療従事者と話すことで得られるサポートも大きいのです。
It’s okay not to be okay(大丈夫じゃなくても大丈夫)
新シリーズでは、心のケアを受けることの大切さを広め、より多くの人たちが心と体の健康に向き合うきっかけを作りたいと考えています。「It’s okay not to be okay(大丈夫じゃなくても大丈夫)」を合言葉に、心のケアについて一緒に考えていきましょう。
第1回(19日)は、在ニューヨーク日本国総領事館の森美樹夫大使・総領事にご登場いただきます。ご期待ください。
ナビゲーター:小風華香(Haruka Kokaze)
コロンビア大学病院/職場メンタルヘルスリサーチアソシエイト兼日本ストラテジー主任アナリスト
ニューヨーク大学病院/アルコール依存症、薬物依存症フェロー
スタンフォード大学病院/ハートフルネスフェロー
父親の仕事の関係で東京、ニューヨーク、ヒューストン、ロンドンで育つ。幼いころから日本人駐在員とその帯同家族が精神的な問題に直面していること、また、日本特有の価値観や人間関係を理解するメンタルヘルス専門家がアメリカに不足していることを実感。現在はコロンビア大学のMental Health + Work Designラボで、職場メンタルヘルスリサーチアソシエイトおよび日本ストラテジー主任アナリストとして、日本国内の本社とアメリカ支社の駐在員とその帯同家族が直面するメンタルヘルス問題を担当。同時に企業とのパートナーシップ構築と成長支援にも注力している。兵庫県出身。