Published by
共同通信
共同通信
東京都板橋区の踏切で昨年12月、自殺に見せかけ同僚男性を殺害したとして殺人容疑で逮捕された男4人のスマートフォンを警視庁が解析した結果、男性宅や車の中で繰り返し暴行していた疑いがあることが10日、捜査関係者への取材で分かった。捜査1課は発覚しないよう人目を避け、長期間暴行していたとみて経緯を調べる。
男性は塗装工事会社の社員だった高野修さんで、昨年12月に56歳で亡くなった。逮捕されたのは、同社代表取締役佐々木学容疑者(39)と、いずれも社員の島畑明仁容疑者(34)、野崎俊太容疑者(39)、岩出篤哉容疑者(30)。
捜査関係者によると、一部の容疑者のスマホからは高野さんのやけどの痕やプロレス技をかけられる様子が写った動画などが見つかっており、死亡する3年以上前から繰り返し暴行されていたとみられる。内容などを解析したところ、場所は高野さん宅や車内が中心だった。
4人は昨年12月、高野さん宅を訪問。1時間半ほど滞在し、野崎、島畑両容疑者は高野さんと踏切に向かった。車に乗せて監禁し踏切内にとどまらせて電車と衝突させたとされる。