【15日amニューヨーク】環境問題の活動家クリストファー・スワインさん(49)が15日、ロングアイランドのモントークからベラザノ=ナローズ橋までの133マイル(約214キロメートル)を泳ぎ切った。ニューヨーク湾のヘドロやごみをかき分けながら27日間を費やした。
「汚染された海の実態を知ってもらいたかった」と話すスワインさんは、以前にも汚染度が高く、連邦の浄化地域に指定されているゴワナス運河やニュータウン川などを泳いだことがある。完泳後、記者会見に臨み「ヘドロやごみ、そしてクラゲにも身をさらした。自分が泳いだ海を美しくしたい。夏の暑い日、会社帰りにイースト川で泳ぐのが私の夢」と訴えた。
スワインさんは、水質には多少改善がみられるとして、ニューヨーク市と州、また連邦政府のここ数十年の努力を評価しながらも、「下水と雨水やストームの水を区別する作業を強化すべき。これで大きく違いが出る」と提言した。
一方、市環境保護局は、「市は100億ドル(約1兆1000億円)を投入して、海や川の汚染除去に努めてきた。水質は過去100年で最も良い状態だ」と強調している。