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共同通信
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【ベルリン共同】ドイツ東部マクデブルクで20日、車がクリスマスマーケット(市場)に突っ込んだ。地元州の首相は子どもと大人の計2人が死亡し、少なくとも60人が負傷したと明らかにした。警察は運転していたとみられる男を拘束し、無差別襲撃の疑いで調べている。州首相によると男はサウジアラビア出身で、2006年からドイツに住んでいる。
ドイツではショルツ首相率いる連立政権が11月に崩壊し、27日に連邦議会(下院)が解散、来年2月に総選挙が実施される見通し。排外主義の右派政党、ドイツのための選択肢(AfD)にとって追い風となりそうだ。
ドイツのメディアによると、男は医師で永住権を取得している。レンタカーを使ったとみられる。州首相は単独犯だとの見方を示した。
クリスマス市場はドイツの年末の風物詩。各地で開かれ、多くの市民や観光客が訪れる。マクデブルクはザクセン・アンハルト州の州都。
ドイツでは、過激派組織「イスラム国」に忠誠を誓う男が16年12月にベルリン中心部のクリスマス市場にトラックで突っ込み、12人が死亡した。