【21日付DNAインフォ】ニューヨークを拠点に活動する5大マフィアの1つ、ガンビーノ一族の男が麻薬取引を巡り口論となった末、相手を射殺したとして20日、逮捕された。
クイーンズ区アストリア在住のロバート・サッソ容疑者(35)は昨年7月27日、35丁目とファーリントン通り近くでリチャード・ブラウンさん=当時(50)=と揉めた末、ブラウンさんを銃で撃ったとされる。ブラウンさんは事件後、同区内の病院で死亡した。警察によると、同容疑者はバイクで現場から逃げたが、この事件とは別に強盗や証人への脅迫などの罪でライカーズ島刑務所に収監されている間に、犯人として浮上し、逮捕された。
同容疑者が銃で人を撃ったのは今回が初めてではなく、2014年8月29日にも幼馴染だったディーン・オクさん=当時(29)=を射殺しようとしている。発端となった揉め事は不明だが、このとき2人は共に大麻を吸っており、生き延びたオクさんが警察に通報し、逮捕につながった。その際、同容疑者は発砲事件の2日前に交際相手を暴行した容疑でも逮捕されている。
同容疑者の逮捕歴はこれだけにとどまらず、昨年8月31日には強盗容疑、また同10月26日には司法行政の妨害および証言捏造容疑でも逮捕されている。
同容疑者の父親ロバート・サッソ・ジュニアは1994年に銃の密売疑惑で逮捕されており、祖父のロバート・サッソはニューヨークのマフィア界では有名な人物だという。