【25日付amニューヨーク】ブロンクス区ユニオンポートで22日起きた、住宅など7棟を焼き9人が負傷した火災で、ニューヨーク市消防局(FDNY)は原因を打ち上げ花火と断定。24日、放火や花火の不法所持などの疑いで3人の男が逮捕された。
通報があったのは22日午後3時40分ごろ。5分後にFDNYの消防車が現場に到着したが、既に2棟の住宅が火に包まれていた。この日は風が強かったことから、火は瞬く間に周囲の建物にも広がり、消防士約200人が消火活動に当たった。「熱と煙で手こずった」と、FDNYのジェームズ・レオナード部長は鎮火までの状況を語る。負傷者9人のうち8人は消防士で、1人は病院に運ばれたが既に退院し、いずれも命には別状はなかった。
複数の目撃者が出火の前に花火が上がる音がしたと証言しており、捜査の結果、FDNYは原因を花火と断定。ナビンドラナウサ・ナンダラール(23)を含む同区在住の男3人を逮捕した。
FDNYのダニエル・ニグロ局長は、「ニューヨーク市内で花火は違法とされている。一般市民にとっても消防局員にとっても、花火がいかに危険であるかをこの火災が物語っている」と注意を喚起した。