蚊の幼虫駆除剤空中散布を開始 きょうからマンハッタン区以外で

 【26日付ニューヨーク市発表】ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)は、28日から30日の午前6時から午後7時までの間、ブロンクス、ブルックリン、クイーンズ区、スタッテン島の非居住地区と湿地帯で蚊の幼虫駆除剤の空中散布を行う。
 駆除剤の空中散布は、蚊の数の削減と、西ナイルウイルスやジカ熱など蚊が媒介する疾患に感染する危険性を最小限に抑えることが目的。使用する駆除剤は、米環境保護庁および州環境保全局が承認した環境に配慮した薬品。
 DOHはまた、夏の間の適切な時期に、蚊が繁殖する場所で殺虫剤を使った駆除を行う予定。暖かい季節には、5日以上放置された水たまりなどに蚊が産卵しやすいため、比較的高温高湿で、蚊が産卵しやすい地域が空中散布の対象となる。対象地域は面積が広くアクセスが不便なため、低空飛行のヘリコプターから散布する。
 DOHは、蚊に産卵させないために水たまりの除去や、住居に蚊が侵入しないように網戸を設置し、破れた箇所があれば補修または交換すること、屋外で活動する際には、化合物のディートなどが含まれた虫よけスプレーなどで予防措置を講じることを呼び掛けている。