逆走しサイクリストひく 事故前に飲酒

 【27日付ABC7】マンハッタン区ミッドタウンで25日、飲酒運転の男がNYPDのパトカーとカーチェイスの末に車道を逆走し、サイクリストをひく事故が起きた。
 同日午後7時30分ごろ、ラヒーム・アディソン容疑者(28)が34丁目の駐車場内で無謀な運転をし、近くにいた人をひきかけたとの通報が入った。警官が駆け付けたところ、同容疑者は車を急発進させ、パトカーの追跡から逃れるため反対車線に侵入、34丁目を逆走した後、反対方向から7番街に進入し、自転車に乗っていた男性(32)をひいた。同容疑者はそのまま36丁目まで逆走し、35丁目付近で車から飛び降りた。
 男性は腕と背中に重傷を負い、同区内にあるベルビュー・ホスピタル・センターで治療を受けているが、命に別状はないという。
 同乗者は釈放されたが、2人は事故前、パーティーに参加し飲酒していた疑いがあり検査したところ、血中アルコール濃度が0.177%と、法律で定められた酒気帯び運転基準値の2倍以上に達していた。
 同容疑者はこれまでにも運転免許証の停止処分を25回受けている他、21回の逮捕歴があることも判明している。今回は無免許での飲酒および危険運転致傷罪と事故現場から立ち去った罪に問われている。

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