リサイクル率はわずか 22% NY市内の商業ビルごみ

 【6月29日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】環境問題の活動家グループ、トランスフォーム・ドント・トラッシュNYCは6月29日、ニューヨーク市内の商業ビルから出る紙やプラスチックごみの大部分がリサイクルされていないとの調査結果を発表した。
 昨年、市内の商業ビルから出るごみのリサイクル率はわずか22%だった。カリフォルニア州サンノゼ市は77%、ワシントン州シアトル市は62%、また全米平均が35%であることを考えると、ニューヨークは大幅に遅れをとっている。2015年は19%、14年は25%だった。
 昨年夏には全ての商業ビルで紙、金属、ガラスおよびプラスチックボトルのリサイクルが義務付けられ、これらのごみを一般のごみ収集トラックに回収させることを禁じている。しかし同グループは、実際にはリサイクル可能なごみを一般ごみとして埋立地に捨てることが日常的に行われていると指摘する。
 「実際にはリサイクルが浸透していない」と弁護士で構成するコミュニティー活動グループ、パブリックインタレストのジャスティン・ウッドさんは話す。 同グループは、市内を区画分けし、それぞれに専属のごみ回収業者を割り当て、管理を強化するよう提案している。

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