作業員がエレベーターで死亡 停電閉じ込めが原因か

 【24日付NBCニューヨーク】マンハッタン区10番街にある高級マンションで23日、男性作業員がエレベーターのシャフトで死亡しているのが発見された。
 死亡が確認されたのは、53歳の建設作業員、スティーブン・シンプソンさん。妻と5人の子どもとブルックリン区で暮らしていたシンプソンさんは22日午後3時30分ごろ、仕事を終え帰宅しようとしていたが、忘れ物に気付き、建設現場に引き返した。警察によるとシンプソンさんはエレベーターに乗り込んだものの、途中で停電が起き、中に閉じ込められた可能性が高い。
 現場には誰も残っておらず、助けを求められる状況ではなかったため、シンプソンさんはエレベーターをこじ開けようと試み、その反動でエレベーターが落下し、シャフトとドアの間に挟まれたとみられている。
 シンプソンさんの帰宅が遅いことを心配した家族は22日夜に捜索願を出していたが、23日朝になって遺体が発見されたことを受け、妻のクリスタル・マックさんは「これからどうやって生きていったらいいのか」と泣き崩れた。
 事故当日は息子の9歳の誕生日で、シンプソンさんは家族と一緒に祝うのを楽しみにしていたという。

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