【25日付amニューヨーク】マンハッタン区チェルシーにあるペットショップ「チェルシー・ケンネル・クラブ」で日常的に動物虐待が行われ、病気の子イヌを健康と偽って販売していたことが、米動物愛護協会が25日に公表した報告書により明らかになった。
報告書と共に公開された動画には、店員が子イヌをタオルで叩いたり、感染症にかかった子イヌを放置したりする様子が映っている。動画は同店に獣医として潜入した同協会の職員が今年4月21日から6月28日の間に撮影したもので、この職員によると、同店には手術後のケアを受けられず、傷口が開いたままの子イヌや、肺炎にかかり呼吸に苦しんでいる子イヌがいた。
パピーミル(子イヌ生産工場)反対運動を率いる同協会のジョン・グッドウィンさんは、「営利目的でイヌを劣悪な環境で繁殖させるペットショップは多く、狭いトラックに子イヌを押し込んで輸送するなど、問題は山ほどある」と話している。
しかし、同店はこれに対し、映像は病気にかかったイヌを治療する「隔離部屋」で撮影されたもので、この一部分だけを切り取って公開するのは誤解を招きかねないと反論。また、治療は適切に行っていると説明しており、NYPDの動物虐待捜査班が捜査に乗り出すかは不明。