違法ホステルに立ち退き命令 2世帯住宅に22人宿泊

 【25日付DNAインフォ】宿泊客の安全が守られていないとして13日、クイーンズ区ロッカウェー69丁目のビーチ沿いにあるホステルに立ち退き命令が出されていたことが分かった。
 ニューヨーク市建築局によって立ち退きが命じられた同ホステルは、2世帯住宅を改装したもので、平日は1泊35ドル、週末は50ドルでベッドを貸し出し、「エアビーアンドビー(Airbnb)」などの宿泊部屋検索サイトで客を呼び込んでいた。海外からの旅行者などでにぎわっていたが、5月24日に違法にホテルを運営しているとの通報があり、立ち入り捜査が行われた。
 鍵付きの扉が別の出口をふさいでいる箇所が複数あった他、火災報知機も設置されていなかった。また、多い日には22人の宿泊客が一度に泊まっていたことも発覚し、同局は「宿泊客の安全が保証できない危険な建物」と断定した。
 住宅を宿泊施設として違法運営していたとして市長室は、ホステルの所有者、ローラ・ジョーンズに罰金を科し、ジョーンズと同物件は同サイトから永久追放されたが、宿泊施設を検索する別のサイトにはまだ掲載されているという。
 過去に同ホステルを利用したというAさんは、「2つのトイレを22人でシェアしなくてはならなかったときには、さすがにびっくりした」と話している。
 ジョーンズは過去に、貸し部屋に「ワイフビーター」「ギャングバイオレンス」などの名前を付け、問題になったことがある。