バルセロナのテロから学べ NY市議が歩行者保護強化を要請

 【18日付CBSニューヨーク】ニューヨーク市議会のヤダニス・ロドリゲス議員(民主)が、歩行者を保護するための障害物の数を路上に増やすよう市に求めている。同議員は、スペイン・バルセロナの繁華街にバンが突っ込み多数の死傷者を出した先週のテロ事件から学ぶべきだと主張している。
 マンハッタン区のタイムズスクエアでは今年5月、テロではなかったものの同様の事件が起きている。現場に居合わせた物売りのサマンサ・リーブマンさんは、「世界中から観光客が訪れるタイムズスクエア。何が起きても不思議ではない」と話す。リーブマンさんは、NYPDが設置したコンクリート製のブロックが効果を発揮するとみている。しかし他の露天商は、同事件の際に車を止めたのは鉄の杭だったとしてブロックを杭に変えることを提案しており、「できるだけ歩行者のことを考えて杭を打つべきだ」との考えを示した。
 同議員も障害物として杭を打つことを推薦しており、「ニューヨークには人が集まる所がたくさんある。そういった繁華街で、歩行者の保護対策の強化を早急に行うべきだ」と強調した。これに賛成する歩行者からは、「海外からの旅行客もたくさん来ている。公共の安全を最優先に考えてほしい」などの意見が上がっている。

Pim Stouten

Pim Stouten