【21日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】NYPDは2014年、大麻を所持していても少量であれば逮捕しないとの方針を採用したが、同年以降も大麻所持による逮捕者数に大きな変化がみられないことが、低所得者に法律援助を行う非営利団体リーガル・エイド・ソサエティーの調べによりこのほど明らかになった。
NYPDは現在、25グラム未満の大麻を外から見えないように所持していた場合は、逮捕の対象とせず違反として扱い、罰金を支払えば、裁判所への出廷を免除している。今年1月1日から8月11日までの間に、同団体が取り扱った少量の大麻所持による違反または起訴の数は5934件で、昨年同時期の6180件からわずか4%ほど減少しただけだった。また、件数が最も多かったのは7月の867件で、最も少なかったのは2月の644件だった。
ニューヨーク市の広報担当官は、同方針には効果がみられ、大麻所持による逮捕者の数は13年と比較すると37%減少したと主張している。
NYPDによると、今年1月1日から7月9日までの大麻所持による逮捕は9968件で、昨年同時期の1万498人から5%減少していた。