「ジュベ」の警備強化へ 検問所設置し警官も増員

 【21日付amニューヨーク】NYPDのジェームズ・P・オニール本部長は21日、ブルックリン区で9月3日に開催される祭り「ジュベ(J’Ouvert)」の実施場所に新たに検問所を設け、開始時間を遅らせるなどして警備を強化すると発表した。
 今年のジュベは、同日午後11時からの開始となり、グランド・アーミー・プラザからミッドウッド通りまでの2マイル(約3キロ)を閉鎖し、入口を12カ所設置し検問所を設ける。検問所では、タイムズスクエアの年越しイベントのような手荷物検査を行い、武器やアルコール飲料の持ち込みを防ぐ。
 警備に当たる警官の数は、昨年より約300人増員する。翌日の4日に開催されるウエスト・インディアン・デー・パレードは、例年より2時間遅い午前6時から始まり、周辺には昨年より照明器具の設置を30%増やす。
 同パレードの前夜祭となるジュベでは暴力事件が後を絶たず、2015年にはニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事の側近だったケアリー・ギャベイさん=当時(43)=を含む2人が流れ弾に当たり死亡。16年には4人が銃弾を受け、そのうちの2人が死亡している。これらの事件を受け、同祭りの廃止が求められていたが、警備の強化を条件に継続が決まった。

Carnaval.com Studios

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