遺産30万ドルは2匹の愛猫に 野良から一変ぜいたく生活

 【21日付ニューヨークポスト】ブロンクス区の女性が、2匹の愛猫タイガーとトロイに30万ドル(約3300万円)の遺産を残して亡くなっていたことが、このほど明らかになった。
 オランダ出身で国連職員だったエレン・フレイ=ウーターズさんは、2015年に88歳で亡くなった。ブルックリンカレッジの教授だった夫は1989年に他界し、子どもも既に亡くなっている。
 「彼女にとって2匹はわが子同然だった」と、フレイ=ウーターズさんの元介護士で、今はタイガーの世話をしているダリア・グリズルさん。野良ネコだったタイガーは、人もうらやむぜいたくな生活を送っているという。住んでいるのは暖かいフロリダ州。食事はフィレミニョン味の高級缶フード、シルクで覆われたふかふかの寝床という具合だ。トロイの方も、もう1人の元介護士リタ・ポイラさんが面倒を見ており、同じくぜいたくな生活を送っている。
 フレイ=ウーターズさんの弁護士アーウィン・フィンゲリットさんは、「30万ドルは多すぎるのでは」と忠告した。それでも、きちんと世話をしてもらいたいから、と聞かなかったという。
 2匹が死んだ場合、残りの遺産は肉親で唯一生存している母国在住の妹が手にすることになる。

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