ジャマイカ再開発進む ホテルやアパート建設ラッシュ

 【29日付DNAインフォ】クイーンズ区ジャマイカのロングアイランド鉄道(LIRR)や地下鉄の駅が集まる地域の再開発が進んでいる。同地域では少なくとも7つのアパートとホテルが建設中もしくは近い将来建設を開始する。
 向こう2、3年で同地域には1500室のホテルや2000戸のアパートが建設され、アパートの多くが手頃な価格になる予定だ。また再開発に伴い同地域は、アパレルブランド大手のH&Mやファストフードチェーンのチポレなど、小売店や飲食店からも注目されている。
 地域住民は再開発が進むことで雇用の増加を期待しており、NPO法人ジャマイカ・センター・ビジネス・インプルーブメント・ディストリクトの事業部長、バレリー・スティーブンさんは、「商店が増えることで、地域経済が活性化することを期待している」と話す。一方で、新築アパートが地域住民にとって本当に手頃な価格になるのか疑問を抱いているという。
 建設ラッシュの裏で、ホテルは稼働率を維持できずホームレスシェルター化しないか、また、大手資本の参入により昔からあった小規模店舗が廃業に追い込まれるのではないか、といった懸念の声も上がっている。

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